園長NOTE
今、私たちに求められていること
 今年の夏は、猛暑と長雨、そして局地豪雨によるこれまでにないほどの災害が続いた夏でした。被害にあわれた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。しかし、9月に入ると台風が多く発生する時期でもあり、安心はできない状況です。さやま園でも日頃からの備えを十分に行い、安全な生活が送れるよう努めたいと思います。

 話は変わりますが、厚労省では、平成30年度~32年度の第5期障害福祉計画の作成に向けての様々な検討がされています。障害者福祉サービス等予算の推移では、H28年度からH29年度で9.5%の増額、この10年間では2倍以上になっていると示しております。しかし、それは障害者の対象枠が広がったことやこれまで当事者が声に出して要求できなかったことが、権利として認められた証ではないでしょうか。

 入所施設とグループホームの入居者の数は、同等な数に近づきある地域生活が身近なものになってきたことを表しています。

では、入所施設の存在意義は何なのか、原則40歳以上で区分4以上の方が利用することで、利用者の重度化とこれまで長く生活を続けてきた方の高齢化への対策が大きな支援課題となっております。入所施設はセーフティネットとしての役割が大きいですが、対人関係の築き方など様々なことを習得する機会として、ご本人の力を伸ばし自身の望む生活が主体性を持って選ぶことができるようにすることも大きな役割ではないかと考えます。

 入所施設だからといって特別なことをするのではなく、利用者が安心して生活できることを当たり前として、快適で安全な生活を担保出来るように人的環境も含めた環境整備をすることであり、一人ひとりのニーズにどれだけ専門性を持って支援することができるか、常に気付きを持った支援ができているかなど、個々人のスキルアップが組織力としての底上げに繋がっているかということにあると思います。

 先日、地域の方を招いた夏祭りを実施しました。突然の豪雨(ニュースになりました)で模擬店の場所を室内に変えるなど右往左往しましたが、お子様連れのお客様にも大勢来園していただき、大盛況に終えることができました。

 また、今年で2回目となる「藍の生葉染め」ワークショップが8月21日に行われました。様々なデザインの手ぬぐいが園庭に干してあり、「今年は緑色なんだ」と勝手に思っていたところ、染めたばかりは緑色をしていて、何度か洗い干していく中できれいな藍色になっていくということを聞いて、自分の無知に恥ずかしくなりました。

 しかし、風にたなびく個性豊かな藍染の手ぬぐいは見ていて気持ちのいいものでした。
施設だからできること、それは餅つきや七夕、ゆず湯や雛祭りなど、今は行うことが少なくなってしまった日本の文化をあえて行い楽しむことも大きな役割ではないかと思います。人は文化の中で生きています。日本文化をこれからも大事にして、職員が率先して楽しみながら、潤いを感じる生活を大事にしていきたいと思います。