園長NOTE

2014

富士見町奇譚 ~さやま園初夢物語~
夕食が終わると、思い思いのカップを携え、利用者が三々五々集まり始めました。また、にぎやかな会が始まります。
ここはお茶屋さんのようなネーミングの居酒屋『さやま園』。昼間は作業棟として使われているスペースです。これから金曜日の夜だけオープンする、利用者が経営する居酒屋が開店です。
 「今日は冷えるから、熱燗お願いします。」「はいよ!」
「おすすめのつまみは何?」「サバの味噌煮の缶詰とおでんの缶詰」
ビール片手に、語り合う利用者の皆さんの本当のつまみは、職員評価に違いありません。
 たしかに、オープンまでの道のりは決して簡単ではありませんでした。支える側と支えられる側の熱い思いが融合して、それが強い推進力となっての実現です。
 半信半疑だった周りの人たちは、今では居酒屋サポーターの先頭となって応援していただいています。
ストレス発散、心を割った本音のやり取り、にぎやかなのが好きだから・・・。利用する理由は様々ですが、当たりまえの生活の一部が、ここに開店しました。
 人気といえば、『さやまステイハウス』も好評です。気軽にいつでものキャッチフレーズが、まさにその使い易さを表しています。
グループホーム、地域移行などの流れに乗りきれなかった方のためのイージーハウス。つまり気軽にいつでも利用できる、セカンドハウスなのです。
どんぐりの家宿泊や旅行とは違った、生活の場を移すということをベースにした「さやまステイハウス」は、順番待ちができるほどの人気です。これまで躊躇していたみなさんが、積極的に、挑戦的に地域に向かう姿勢は、みんなさんの潜在的な強いエンパワーメントを感じます。
 さやま園の日中活動を利用できるのも魅力の一つですが、これなら安心ですよね。活動が終わって、ステイハウスに戻るみなさんの笑顔が素敵です。施設から地域へのステップの中間地点としての役割を期待しています。
 また、来月から「ファミリーイン」(family inn)が試験的に始まります。ご家族が来園された際にご利用いただける、利用者とご家族のためのプライベートルームです。ご希望があれば、宿泊もできる設備を整えていますので、帰宅はできないけれど、家族水入らずの時間をお過ごしいただけるのではないかと思っております。
 
 一富士、二鷹、三なすび、四、五はなくてもさやま園・・・・。