園長NOTE

2015

さあ、エンパワーメントしましょう
学校時代に自転車に乗って、毎日校庭やご近所を走り回って居た、という活発な方がいらっしゃいます。
若いころ、食べ物屋さんを手伝って、簡単な料理の下ごしらえはお手の物と言う方がいらっしゃいます。
ご自宅にいらした時には、毎日のように近所の商店街にお使いに行っていましたよと言う、お手伝い名人がいらっしゃいます。
作業所の帰り道、気の合う仲間とマックによってお茶して帰るのが日課でした、と懐かしげに話す方もいます。
ご近所両隣はみんな顔見知り、一人で留守番もへっちゃらでした。
道順は一回で覚えるから、迷子にはならないの。
様々な力や経験を持って、ゆえあってさやま園へ入所されたみなさま。それまで培っていた社会性やリビングスキルは、今どうしていますか。
Empowerment(エンパワーメント)よく聞く言葉ですが、私には今一つ概念がはっきりしません。もともとある能力がその周りの障壁によって発揮できずにいる、だからまわりの支援者は発揮しやすいように環境調整するなどの支援が必要なんだ。要約するとこのようなことでしょうか。
極端なことを言えば、施設そのものが障壁になっていて、エンパワーメントが発揮できないでいる?パワーレスな状態なのでしょうか。今年のさやま園の目標の一つが、「利用者、職員のセルフエスティームをあげる」と言うものです。私は役に立っている。私には力がある。私は、私自身が好きだ。この気持がやる気をみなぎらせ、意欲的に、そして前向きに物事取り組む原動力になります。
文頭に挙げた例は、まさに利用者のみなさんのセルフエスティームをあげるのに、十分なエピソードです。
私たちの支援は、現在の安心安全を守るだけでは、前進したことにはなりません。現状維持はすなわち後退だ、と言った方もいます。
ちょっと冒険、少し挑戦、心配でも任せましょう、不安でも信頼しましょう。そこから生まれるエンパワーメントは飛び切りの価値を持って、輝いているはずです。