「いる」だけで、周りの人の五感を覚醒させる人がいます。 さやま園にもその才能を持っている方々が多くいらっしゃいます。 職員はその声に耳を澄ませ、彼らの行動の環境を整えます。 とっても小さな声なので、全身の神経を研ぎ澄まさないと時に聞き取る事ができません。 でも聞き取れた時には、当事者はもちろん関わった人みんなが、とても幸せな気分になれます。 そして「する」という行動に結びつきます。 でも「する」は「いる」のおまけのようなものです。 「いる」って事が大事な気がします。
ここでは利用者のセルフエスティームが高まる日中活動に取り組んでいます。 その人の個性や感性が活かされる開放された空間で、風を感じたり、夢中で描いたり、 ひとつひとつ形にしたり、のんびりしたり、それぞれがもつ時間の流れを大切にしています。
うまく言葉にできなくても、人とつながりたい、知ってもらいたい、 だれかのお役にたちたい。だから今日も地域にでていきます。 街に出かけ、牛乳パックやアルミ缶、ペットボトルキャップ回収も行います。
わたしたちは自分の想いや感情をここで形にします。 そのツールが見る人と見る人をつなげます。 社会への『message』を見つけて下さい。
わたしたちが作った"食-food-"を通して、人との関わりを生み出します。 『おいしい』がわたしたちの価値になります。
あおぞら。風を感じに出かける、時には育てることを感じに土に触る。 あおぞらの下の活動でなくとも、体を動かし仲間とつながることを感じる。 仲間とつながりたい、この想いはきっとみんな共通です。
ここでは皆それぞれの想いを、自分たちの手でかたちにしていきます。 陶芸の専門家の力を借りて、ひとつひとつ作られたものたち。 手に取ってほっこりとしたあたたかみを感じて下さい。
「やってみる」そんな日常と「できたんだ」そんな発見。 それぞれの想いに耳を傾けるとたくさんの声が聞こえます。 そんな声に笑顔のプラスαを添えます。
入所している方は様々な理由でさやま園で暮らしています。 入所施設でも快適に、「あたりまえ」のことを「あたりまえ」に過ごしたい。 でもその「あたりまえ」って何だろう? 「あたりまえ」って意外と難しい。 だから私たちは、考えます。施設的尺度でなく、社会的尺度で考えます。 会話を楽しみながらの食事、ちょっと面倒くさいけど部屋の片づけ、おしゃれをし て近所でのお買い物、お昼寝にお茶をしながら雑談、お風呂に入ってリラックス、 年に1 回くらいはちょっと遠くまで足を伸ばして旅行へ…。 そんな「あたりまえ」を大切に。一人ひとりに合った未来計画をさやま園は考え、 支援していきます。
山梨県明野村に、さやま園関係者が利用できる山荘、どんぐりの家があります。 どんぐりの家は、うしろに山ををしたがえ眼前には畑が広がる自然豊かなところです。 年に数回利用者さんはそこを訪れ、アウトドアライフ?を楽しみます。 みんなで収穫した大根をおでんにして食べたり、夏には屋外でバーベキュー、ときには虫の洗礼 を受け、改めて自然の厳しさ感じたり、普段の生活では経験できないような体験をしています。